評価結果や評価者コメントはすべて本人に公開。「透明性」を大切にしています。
ー評価制度を刷新したことで組織の意識が変わったという点が、大変興味深いです。ところで、行動評価は人事評価Navigatorで実施しているとのことですが、具体的にはどのように運用されているのでしょうか。
当法人の場合、パソコンは各ユニットに1台、スマホは4台支給されています。ユニットあたり職員数は10名程度なので、端末が不足するということもなく運用できています。以前は、360度評価を紙で行っていました。一人あたり十数人分を紙で評価し、それらを集め、不適切な表現があればそれを差し戻して書き直しをしてもらうなどしていたので、文字通り忙殺されていました。
それに比べて、現在は行動評価が人事評価Navigatorで集計されて一覧で見られますので、大変に効率化されています。未完了アラート(※ 左図)で人事評価の未実施者を確認できるようになり、サポートセンターの業務も楽になりました。
当法人では本人にも評価結果の閲覧権限を与えていますので、自分につけられた評価のランクやそのコメントを見ることができます。評価結果に限らず、事業運営においては、良いものも悪いものも事実は隠さず開示する「透明性」を大切にしています。
評価結果にいつでもアクセスできるようになったことで、それぞれの不便さや非効率さはかなり削減されました。もっとも、人事評価Navigatorの機能をフルに使いこなすのはこれからになりますし、評価結果を昇格以外にも配置転換など人事・組織戦略に生かしていくなどのことは、まだまだ工夫の余地があると思っています。