評価基準の明確化がもたらした変化とは?公平な職場をつくる人事制度

会社名
株式会社マルイ 様
URL
https://www.haikibutu.net/
業種分類
産業廃棄物収集運搬処理業
従業員数
~50名
導入目的
人事評価制度の構築・見直し
サービス
人事制度構築コンサルティング
  • 給与の決定基準が明確でなく、評価方法が統一されていなかった。
  • 従業員が自身の評価と給与の関係を理解しづらく、不満が生じていた。
  • 給与や評価基準が明確になり、一部の従業員から「分かりやすくていい」との声が上がった。
  • 毎日の終礼でハンドブックを読み合わせ、気づきを発表することで、従業員の意識変革・行動改善につながった。
  • コンサルタントによる説明会の実施により、従業員の理解が深まり、人事制度の導入と運用がスムーズに進んだ。

初めに御社の事業内容と大切にしている価値観について教えてください。

当社は、産業廃棄物の収集・運搬・処理を行っています。いわゆる「中間処理」と呼ばれる工程を担っております。具体的には、建築廃材やホテル・施設などから排出された廃棄物を自社施設で収集し、品目ごと(プラスチックや木材など)に分別した上で、最終処分場へ搬送する事業を行っています。
私が社長に就任してから大切にしているのは、「すべての廃棄物を可能な限り資源として活用する」、「単なる処分ではなく、リサイクルを通じて循環させる」という考え方です。従業員にもこの意識を持って仕事に取り組んでもらうよう、日々伝えています。

人事制度を構築しようと思われた背景や課題と感じていたことを教えてください。

これまで当社には明確な人事制度や給与体系がなく、先代の時は、評価基準がないまま給与が決められている状況でした。そのため、私が社長に就任した際も、そのままの仕組みを引き継ぐことになり、大きな課題を感じていました。
特に、明確な評価基準がないことで、社員から「自分の方があの人よりも働いているのに給与が低い」といった不満の声が上がることもありました。こうした課題を解決するため、人事評価制度と給与制度を確立し、従業員に対して「今後はこの仕組みに基づいて運用していきます」と明確に示せる体制を整えたいと思いました。

他にもコンサルティング会社は多くありますが、その中で弊社を選んでいただいた決め手があれば教えてください。

日本経営さんを知ったきっかけは、沖縄銀行さん主催のDX商談会に参加したことでした。そこでお会いした営業の方が非常に熱意のある方で、その情熱に圧倒されたのを覚えています(笑)。

ただ、その熱意が単なる勢いではなく、本気で課題解決を考えていることが伝わってきました。当時の私は、「今のやり方では従業員が納得しない、このままではいけない」と悩んでおり、4〜5社の話を聞いたり、ネットで情報収集をしました。その中で、一番熱意が伝わってきたのが日本経営さんだったので、お願いすることを決めました。

弊社のコンサルティングの中で良かったと思う点について教えてください。

制度の細かい部分までしっかり作り込んでいただけたのが、とても良かったです。また、従業員に説明する際に、社長である私からではなく、第三者であり経験豊富なコンサルタントの方から説明してもらえたことで、説得力が格段に違うと感じました。
導入時には従業員向けの人事制度説明会を実施していただいたおかげで制度の意図や仕組みが従業員にしっかり伝わったと思います。

人事制度を構築した後、従業員の反応や社内の変化について感じたことがあれば教えてください。

正直なところ、従業員から直接反応が返ってくることは少ないですね(笑)。ただ、「やっぱりこういう分かりやすい評価制度があるのがいいよね」と言ってくれた従業員もいます。
一方で、長年働いている従業員の中には、「今さらこんな制度を…」と感じている人もいるかもしれません。言葉にはしなくても、表情からそういった気持ちが伝わることもあります。
これまで経験がないことなので、最初は戸惑うのも当然だと思っています。とはいえ、社員の幸せをつくる会社として成長するためには必要なことです。回数を重ねていくうちに浸透していくものだと考えているので、根気強く進めていきたいです。

マルイ様には人事制度の構築支援に加え、基準行動のハンドブック制作もサポートさせていただきました。作成したハンドブックは、どのように活用されていますか?

毎日の終礼で読み合わせを行い、その後に従業員がその日の気づきを発表するという流れで活用しています。始めてから1年経ちますが、継続して欠かさず取り組んでいます。
毎日実施することで、従業員の意識が確実に変わってきたと感じます。気づきの発表では、「基準行動と自分の行動を照らし合わせてどうだったか」を振り返ることもあり、社員の行動が良い方向に向かっていると実感しています。ハンドブックを作っていただいて、本当に良かったと思います。

今後取り組んでいきたいことや展望について教えてください。

今後は研修制度をさらに強化していきたいと考えています。従業員同士のコミュニケーションをより活性化させるためにも、対面で集まって行う研修を積極的に取り入れていきたいです。

今後、日本経営に期待したいことがあればお聞かせください。

現在も運用支援をしていただいており、給与体系の細かい調整など、継続的にサポートいただけていることに感謝しています。今後も時代の変化に合わせて制度の見直しが必要になってくると思うので、引き続き支援していただけるとありがたいです。

やはり、一人で考えていると行き詰まることも多いですが、こうして相談できる相手がいるのは本当に心強いです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

引き続き、人事評価ナビゲーターがより良いサービスとなるよう改善を進めてまいります。貴重なお話をありがとうございました!

(取材日)2025/2/4 ※掲載内容は取材当時のものです。

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