1ヶ月で人事評価制度を構築!主観から脱却し、成長と信頼を生む仕組み

会社名
株式会社プロフィット 様
URL
https://k-profit.video-c.jp/
業種分類
建設・不動産
従業員数
~50名
導入目的
人事評価制度の構築・見直し
評価結果の活用
サービス
人事評価ナビゲーター
  • 制度が整っておらず、評価が主観に頼りがちで、基準が曖昧なため、社員が評価に納得できず、不満を抱く可能性があった。
  • 社員が自身の努力や足りない点を認識する機会がなく、成長の方向性を示せていなかった。
  • 急成長の中で人事評価や役職規程 、給与規程が整備されておらず、会社の価値観や理念が浸透しづらい状況だった。
  • 評価基準が可視化され、社員が「何をどう頑張れば良いのか」を理解できるようになり、納得感が高まった。
  • 評価を通じてスキルや努力が具体的に可視化され、社員が自らの成長を意識する機会を得た。
  • 人事評価制度を導入することで、役職規程や給与規程が整備され、会社の方針が浸透。社員からの信頼感が向上した。

まず初めに御社の事業内容と大切にしている価値観について教えてください。

当社は創業から約10年、土木工事を中心に事業を展開してまいりました。本社は直方市に構え、北九州を拠点に多くのプロジェクトを手掛けています。福岡県発注の公共工事やゼネコンの下請けなど、幅広い分野で活動しています。

私たちが何より大切にしているのは、「礼儀」と「人を大切にする心」です。社内はもちろんのこと、お客様や取引先との関係においても、基本的な挨拶や礼儀を欠かさず、信頼を築き上げることを常に心掛けています。また、急速に進むDX化やICTの導入にも積極的に取り組む一方で、先代から受け継いだ知恵や価値観を大切にする姿勢を社員にも伝え続けています。

私は、この業界で働くなら楽しく働いてほしいと考えています。建設業界は3K(きつい・汚い・危険)と言われていて、もちろんそういった側面もありますが、私自身は建設業を「日本のインフラを支え、生活を豊かにする素晴らしい仕事」だと信じています。そのため、一人ひとりが誇りを持って働ける環境を作りたいと考えています。また、こだわりを持って仕事に取り組む社員は本当にかっこいいと思います。

私自身は現場で直接作業をしているわけではありませんが、この仕事に携わる以上、楽しく、そしてワクワクするような職場環境を作りたいと考えています。難しいこともあるかもしれませんが、高い理想を掲げることで、5年後、10年後にはさらに魅力的で、未来を見据えた企業へと成長していきたいと思っています。

人事評価制度導入前の課題を教えてください。

人事評価には非常に漠然とした部分がありました。評価基準が不明確で、どうしても私自身の主観に頼る場面が多く、評価が偏りがちでした。社員数が少ないため、評価が私の視点に依存し、見えている部分だけで判断してしまうことが多かったのです。
目標設定や反省点については常に意識していましたが、それでも評価が曖昧になりがちでした。私自身、見えていない部分で社員がどれだけ努力しているのかを知りたかったですし、社員にも「自分には何が足りていないのか」を理解してほしかったのですが、その伝え方がうまくできていませんでした。

このままでは、評価されていないと感じる社員が不満を抱え、「給料が上がらない」、「きちんと評価されていない」という声が出てくることが予想されます。それを解決したいと考えていたのです。評価に対する納得感が得られなければ、不満が生まれます。その根本的な原因は評価基準やプロセスが不明確なことにあるのではないかと思ったのです。

そのような課題を解決する方法を模索していたところ、私の娘が「人事評価ナビゲーター」を使っていることを知りました。娘が帰宅後、食事を終えてスマホで自己評価をしている姿を見て、「それ、ちょっと見せて」と言って実際に見てみました。非常に分かりやすいシステムだと感じました。

特に印象的だったのは、上司や人事担当者が相対的に評価を行うシステムで、社員が納得しやすい点です。娘も、「自己評価をすることで自分は上司が求めていたレベルに達していなかったことに気づいた」と言っており、これは本当に「なるほど」と思いました。そして、「上司が求めているのはその0.5歩先だと感じた」「自分がどの方向に進むべきかを具体的に示してもらえた」とも語っており、この言葉には非常に納得させられました。そこで、これを自分の会社にも導入してみたいと感じました。実際に使っている人の率直な感想を聞けたことがとても大きかったです。

評価項目の作成とシステムの導入は、どのくらいの期間で完了しましたか?

11月に導入し、12月には第一回の評価を実施することができました。導入から評価実施までのスピード感が非常に早く、スムーズに進んだことが非常に良かったです。システム導入からわずか1ヶ月で評価が実施できた点は、とてもありがたかったです。

人事評価ナビゲーターを導入いただいてから、どのような効果や変化を実感されたかに教えてください。

導入後、まず実感したのは、求人票の内容がより具体的で信頼性のあるものになったことです。以前、求人票を作成する際、業者の方が社員に「この会社の良いところはどこですか?」とインタビューをしてくれました。その時、社員から「頑張ったことをきちんと評価してもらえる」といった回答が多く、現場で働く社員にとって、自分の努力が正当に評価されることが最も重要だと感じました。

その結果を受けて、求人票には「あなたの頑張りを評価します」と記載していましたが、実際には私の主観的な評価で、きちんとした評価制度がない状態でした。そのため、社員や求職者にそれを伝えても説得力に欠けるのではないかと思い、「頑張りをきちんと評価できる整った制度が必要だ」と強く感じました。

これまで、人事や総務は私一人で担当しており、役職規程や給与規程がなく、人事や役職に関しては曖昧にしていた部分も多かったです。また、社内会議では会社理念について何度も話してきましたが、それが社員に浸透しづらかったのも事実です。しかし、今、社員に対して人事評価を導入することで、さまざまなことが整理されてきたと感じています。評価基準が明確になり、社員が何をどう頑張れば評価されるのかが可視化されたことで、納得感を得ることができました。

この10年間は急成長を遂げてきましたが、規程や制度については後回しにしていた部分がありました。社員が成長し、できることが増えたからこそ、今、こうした取り組みを始める良いタイミングだと感じています。
さらに、今年1月からは社員に役職を新たに付与しました。期待を込めて大きな役職を与えた人もいます。社員に対して高い成果を求めるのであれば、それに見合った報いがないと納得しないと思います。人事評価ナビゲーターを導入することで、社内のあらゆるものを整えることができました。

人事評価を始めることについて社員の皆さんはどのような反応でしたか?

最初に人事評価の導入について伝えた際、社内からの反応は半分は訳が分からない、そして半分は否定的な意見でした。特に、男性社員は「評価」と聞くとグッと身構える傾向がありました。友人からも、「人事評価を導入すると社員から不満が出るだろう」と言われましたが、私は初めからその意図はなく、「今の自分のスキルを知る一つの材料」として評価を受け入れてもらうようにお願いしました。

その後、何度も繰り返し、社員に不安を取り除くために、「自分を知る機会として捉えてください」と伝えました。賞与を渡すタイミングで実際に評価をしてもらったのですが、最初は不安を感じる社員もいたものの、実際に評価を受けることで、「自分の立ち位置や、会社が求めていることが明確になった」、「これからどう仕事に取り組んでいくべきか方向性を知ることができて良かった」との声を、多くの社員から聞きました。

さらに、「評価って言われると怖かったけれど、何を大事にしていけばよいかがわかった」という意見もあり、評価を受けることで、自分の成長を意識するきっかけになったそうです。また、一般職での評価を受けた社員には、「次は管理職としての評価を受けられるよう努力してください」と伝えることで、さらなる成長を促す声掛けができたことも大きな成果です。

人事評価ナビゲーターを使ってみて「この機能はよかった」と思う点はありますか?

評価コメントが書ける点は本当によかったです。うちはほとんどが一次評価者として部長が担当していました。一次評価者があえて辛口な点数をつけたものの、「もっとすごいものを期待しているから」というコメントが添えられていて、部長の部下に対する思いを知ることができ、私が見ていたのは一側面の部分だったのだと実感しました。また、部長のコメントを踏まえたうえで、フィードバック時に部下にも伝えることができ、「こう思っていただいているんですね」と上司の思いを伝えることができます。それが励みとなり、評価の結果がより意味を持つようになったと思います。

部長は辛口だったけれど、最終的には私が「あなたにはそこだけじゃない、もっと魅力的なものがあると思うよ」とフォローを入れることができましたし、逆にもちあげられているなと感じる人に対しては、「まだまだあなたには伸びしろがある」と伝えることで、一次評価と最終評価の間で、成長を促進するためにしっかりと補完ができる点も非常に良いと感じています。単なる点数だけではなく、部下の可能性や伸びしろを意識したフィードバックをすることができました。
また、システムの操作性にも満足しています。社員は忙しい中で評価作業をするので、スマホで簡単に操作できるのは非常にありがたかったです。自宅でリラックスしている時間に、自分のペースでポチポチ進めることができ、また、シンプルな制度を作ることができたので、簡単に評価が終わるので負担が少ないと感じました。

さらに、システムのデザインについても、クリーンで清潔感があり、文字も大きくて非常に読みやすいです。評価を実施するにあたって、仕事の合間でも気軽にアクセスでき、操作がストレスなく行えることが重要だと思います。

評価項目パッケージについてはいかがでしたか?

評価項目を50個ほどいただき、その中から自分で選択した結果、求めることが多すぎて非常に厳しい評価項目になってしまいました。そこで、日本経営の担当者に『厳しすぎると思うので、重複している部分を省いてほしい』と相談したところ、厳しすぎず簡単すぎないバランスの良い評価項目を作ることができました。単にパッケージを提供してもらうだけではなく、選び方についても気軽に相談できる点が非常にありがたいと感じました。

今後の御社の展望を教えてください。

私は社員に「成長してほしい」という思いを持っています。ただし、それを実現するには、企業側が社員を成長させる力を持つ必要があると考えています。私は常に、「成長させられる企業でありたい」という姿勢を忘れないようにしています。
社員を育成しようとする際、最終的には社長である私自身の器以上に社員が成長することは難しいと感じています。そのため、私自身もどんどん新しいことに挑戦し、自分の器を広げていくことが必要です。そして、その成長を会社に反映させ、社員とも共有していくことで、会社全体の成長を促進できると信じています。
それに加えて、会社自体がブランド化されていくべきだと思っています。個々の社員が「○○のことならこの人だよ」と言われるような、そんな信頼を築くことが大切です。今後は、社員一人ひとりが自分のブランドを確立し、その個性や強みを活かせるような環境を作っていきたいです。若い人がワクワクするような取り組みを行っていき、夢のある会社を目指していきたいです。建設業界をもっとワクワクする場所にしたいと考えています。

最後に、日本経営や人事評価ナビゲーターに今後期待することについてお聞かせください。

初めての試みで不安な部分もありましたが、サポートが非常に迅速で大変助かりました。最初は手探りの状態で進めていたため、何を聞いてもすぐにレスポンスをいただけたのは心強かったです。さらに、「何でも質問してください」とおっしゃっていただいたことで、安心して取り組むことができました。最後まで丁寧にサポートしていただき、本当に感謝しています。

今後は、コンサルティング会社としての強みを活かして、積極的に情報を発信していただけると嬉しいです。時代に合わせて進化していく必要がある中で、常に新しい情報を提供していただければ、それをキャッチアップしながらさらに成長していきたいと思っています。

引き続き、人事評価ナビゲーターがより良いサービスとなるよう改善を進めてまいります。貴重なお話をありがとうございました!

(取材日)2025/1/14 ※掲載内容は取材当時のものです。

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